株式会社セゾン情報システムズ様のAXLGEAR導入事例
設立 1970年9月
資本金 13億6,768万7,500円
代表取締役社長 内田 和弘
https://home.saison.co.jp/
2020年に50周年を迎えた株式会社セゾン情報システムズ。同社は国内トップシェアを誇るファイル連携ミドル
ウェア「HULFT」を中心にデータ連携ミドルウェア「DataSpider Servista」など、デジタルトランスフォーメーション(DX)時代におけるお客様のニーズを解決するデータマネジメントソリューションを提供している。
日本の商習慣に対応
サービス流通管理の効率化とお客様との接点強化を同時に実現!
株式会社セゾン情報システムズは、2017年からクラウド型データインテグレーションサービス「DataSpider Cloud」の提供を開始。当時は自社開発したパッケージ製品の受注に特化した販売管理システムを利用していたものの、お客様のシステム導入形態の変化に伴いサブスクリプション型サービスに関する受注が増加した。そこで、受発注業務を効率化できるかつ、パートナー様経由での間接販売に対応できる「AXLGEAR」を採用。今回はITサポート部 榊原龍蔵氏、同・土肥陽一氏、同・前田朋子氏に導入背景や効果を伺った。
導入前の課題と解決
課題
- お客様に関する情報共有を効率的に行いたい
- サブスクリプション型サービスの契約更新率を向上させたい
- 間接販売向けの機能を強化したい
解決
- お客様に纏わる情報を可視化できる基盤の確保
- 契約更新作業の自動化&注文登録のセルフ化
- パートナー様に合わせた複雑な仕切価格設定も可能
導入イメージ
サブスクリプションサービスに関して様々な商流からの注文をAXLGEARに集約。各種コントロールパネルにより契約更新作業の自動化&注文登録のセルフ化を実現。株式会社セゾン情報システムズの製品である『DataSpider Servista』がAXLGEAR側のWebAPI経由で注文データを取得し、基幹システムへ同社製品の『HULFT』で自動連携。
契約更新管理の自動化&注文登録のセルフ化により、更新率の向上及び人手に頼っていた作業の省力化を推進
パートナー様経由での間接販売を前提に作られた自社開発システム
株式会社セゾン情報システムズは、1993年から主力パッケージ製品であるファイル連携ミドルウェア「HULFT」を販売。2017年にはクラウド型データインテグレーションサービス「DataSpider Cloud」の提供を始めた。当時はパッケージ製品の販売が中心だったため、サブスクリプション型サービスの管理はシステム要件になかった。ITサポート部 榊原氏は「システム側で対応しなければ、オペレーション側で無理が出る。手動オペレーションにならないような改善策を求めていた」と振り返る。
サブスクリプション型サービスの需要に応えたシステムにすべく、2018年からプロジェクト開始。間接販売をメインの商流としているため、パートナー様も利用する上で必要な機能が搭載されたシステムを探した。だが、多くの企業に「サブスクリプション型サービスの販売形式といえば直接販売。当社のサービスには間接販売向けの機能はないので、自社で作ってください」と背を向けられた。だが、AXLBIT株式会社が提供する「AXLGEAR」は違った。
「AXLGEARには日本の商習慣を考慮した機能がありました」(榊原氏)。またお客様の契約金額が上がるとその分、利用料金が増加するいわゆるレベニューシェアではなく、「契約数」に応じて課金する料金形態だった点も評価。さらにITサポート部 土肥氏は、AXLGEARにAPIが十分に用意されていた点が良かったと話す。
「AXLGEARに実装されているAPIと、当社製品である『HULFT』『DataSpiderServista』を利用すれば、容易に既存の自社システムと連携できるため、少ない工数で導入できます」
同社は、「DataSpider Cloud」の受発注業務の一部をAXLGEARで管理することを決意。2020年2月に社内利用、同年5月にパートナー様向けコントロールパネルの公開を始めた。
サブスクリプション型サービスの販売管理が整った
AXLGEARの導入により、パートナー様経由でサブスクリプション型サービスを提供するために必要な業務フローを整備できた。かつては、契約更新手続きを行うにあたり、都度見積を発行していた同社。AXLGEARなら、煩雑になりがちな契約更新手続きの改善も見込める。例えば、オペレーション管理画面で必要事項を登録すれば、更新業務の自動化が可能に。パートナー様向けコントロールパネルやお客様向けコントロールパネルを提供すれば、ご自身で簡単に新規・追加変更の注文登録を行える。契約更新率の向上が期待できるだろう。
「AXLGEARの導入にあたり、内部統制の整備などを行いました。今後、販売管理業務の属人化をさせなくて済むと思っています」(榊原氏)。
続けて、榊原氏はマスタ管理機能を使って仕切価格を設定できる点を「パートナー様に合わせて仕切価格を細かく登録できるのが良かった」と評価した。
同社はサービス提供にあたり、パートナー様のほかに、お客様が使用するサーバーの管理を担う「サービス提供部門」ともやり取りを行うのだが、サービス提供部門との情報共有をさらに効率化するため、管理項目を共通化したいという思いがあった。
「AXLGEARの導入により、お客様に関する情報の管理項目を共有しやすくなりました。今までサービス提供部門に確認が必要だった項目もAXLGEAR内で共有できるので確認工数が減りました」(ITサポート部前田氏)。
AXLGEARは、お客様に纏わる情報を見える化する基盤にもなったのである。
契約に関する処理の3分の1をAXLGEARで管理したい
今後同社はAXLGEARで取り扱う商品を充実させ、契約に関する処理の3分の1をAXLGEARで管理する予定だという。
AXLGEARには多段階型プライシング(ラダー)機能やクレジット決済システムとの連携など、サブスクリプション型サービスを提供するメリットを高める機能がいくつも搭載されている。同社のあるべき姿に近づくために背中を押すシステムになるはずだ。「サブスクリプション型商品の売上が年々増えています。今までのシステムだけでは限界だったので対応できるシステムが準備できた意義は大きいと思います」(榊原氏)。
同社はAXLGEARの導入により、サブスクリプション型サービスに特化した販売管理システムを整備できた。引き続き、押し寄せる「ビジネスモデルの変革の波」に即座に対応するための基盤づくりを進めてゆく。
株式会社
セゾン情報システムズ
ITサポート部
榊原 龍蔵氏
株式会社
セゾン情報システムズ
ITサポート部
土肥 陽一氏
株式会社
セゾン情報システムズ
ITサポート部
前田 朋子氏
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